山口純一 56歳 直腸癌療養の記録

 
 2005年(平成17年)6月16日より明日へ

 
 直腸がん闘病記
 
   2005年8月 闘病日記UPにあたり。

 癌は、細胞分裂の失敗と云われています。故に長く生きるほど歳を重ねる程
 発症する確率は高くなります。56歳現役、気力体力とも充実している日常
 のある日「これは、癌ですね。」と告げられたら貴方はどうされますか。
 老化が避けられない以上貴方にもその時が訪れる可能性が無いとは云えま
 せん。この”直腸がん闘病日記”は、そのような貴方に贈りたいと思います。
 そして老婆心ながら”その時”のダメージを少なくする為に検診の勧めと日頃
 の摂生を心掛けられるように声を大にしてお伝えしたいと思います。
 検診の勧めは、私が初診を受けた際に検診センターより持参したレントゲンを
 見るなり主治医になる I 医師が開口一番に云われた言葉が「何故こうなるま
 でほっといたのか?昨年の検査でチエックが入ったでしょう・。」と云うこと
 でした。
 昨年は、仕事がらみで検査をパスしたツケが今回まわってきたと云うことです。
 タラレバではありませんが、一昨年に精検をしておれば内視鏡でのピックアッ
 プ手術ですんでいたかもしれませんし、叉若し今年の検査をパスしていたとし
 たら組織破壊が進み腹部あるいは他の臓器に転移し外科手術だけではすま
 ず最悪の結果を招いていたかもしれません。この様な事で私は検査の必要性
 を実感したしだいです。
 叉、摂生の必要性は私がいうまでもなく、生活習慣症として糖尿病の怖さを
 メディア等で喧伝されてはいますが中々実際の食生活や運動習慣に意識して
 取り入れられている方は多くないように見受けられます。
 神経障害・網膜症・腎症などの合併症を発症するだけでなく、外科手術時の
 感染症や傷の治りが悪い為に手術前に糖尿病の治療が必要に成ったり、
 あるいは、食道や胃の術傷が塞がらないため栄養液を直接腸に管で入れ
 数ヶ月もの間、水や食べ物を口に出来ない人もおられます。
 私が勤めている会社には優秀な青年が多数いますが観ているかぎり芳しくな
 い食生活をしている者が少なくありません。これからの人生、私は彼らの為、
 自分への戒めの為に、”検査”と”摂生”の伝道師に成ろうと考えています。
 どうぞ皆様も是非ご自愛してください。




 
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