武石台地の東端(武石一丁目)付近はこの様なところです
 
 2003年掲載-2016年改修-2019年リニュアル
 
 
幕張の北東 花見川を遡り京葉道路に差し掛かる辺り左岸に こんもりと樹木が
生い茂った小高い場所が在ります。
そこが武石台地の東端にあたり、中世期 坂東平氏の流れをくむ千葉三郎胤盛
(武石三郎)に始まる武石氏の城が在った処と伝わっています。
潅木茂る台地縁に沿い落ち着いた風情の家が細長く連なり集落を形成し、路地か
ら花見川に下ると水田が広がり細き路地から台地に上がれば畑が広がっている、
古き幕張の農村集落を思い描かせるその様な場所を散策してみました。
 

         
 
総武線のアンダーパス昆陽地下道を武石方面に向かうと緩やかな上り坂
が続きます。程なくして左手にこんもりと
した小山が現れます、鳥居を
くぐり急勾配の石段を上がればそこが武石氏の守護神天種子命が祭られ
ている”三代
王神社”の境内です。 

         
 
境内の右端 高台から左に眼を転ずると税務署の白い建物が見えます、
その後方が今回訪れるエリアになります。

そして高台前面に見える(上写真右)の曲がりくねった道が集落への
導入路となっています。
 

         

台地の形に添うようにくねった然程広くも無い道路の両サイドに人家が
連なる素朴な集落、趣が感じられます。
 
 
         

集落の中央部に武石氏の菩提寺 真蔵院と不動堂(上右端写真梵鐘
の後ろにあるお堂が不動堂)があります。
 
     
         

不動堂の裏山に天女が舞い降りたと言う伝説?があり、趣のある石段や
天女降下の碑(妙見様との説も?)も、 
三代王神社や真蔵院・不動堂 
武石城等、武石氏にまつわる伝承はそそられるものがあります歴史に
興味のある
方は調べられては如何でしょう。 
 
 
         

台地の縁に沿って主たる道が走りそれと直角に路地が、上ると台地上
に 下ると花見川の川原に出ます。

台地上では畑作、川原では稲作を営んでいたのでしょうか?日々の
生活に直結する道として多くの路地が散見でき
この道を行き来したで
あろう人びとの日常が想起されます。
 
 
         

集落の路地を上りうっそうとした竹やぶを抜けると、手入れの行き届いた
畑地が広がっていました。
この辺りのどこかに中世期 武石城が在ったそうですが今だ所在跡は不明
だそうです。京葉道路立石インター近くの畑のなかに武石神社があります、
以前2003年に訪れた時は古くて趣のある神社でしたが今は石垣も新た
に見違える
姿に変身されていました 
 
     
 
集落の路地を下りると花見川との間には水田(右上写真)が広がって
います。

ページ巻頭の遠望写真は2016年2月に撮影したものです、左上の
遠望写真は2003年撮影のものです、この間随分と新しい民家が建
てられてきたのが見て取れます、集落近隣平坦地に住宅開発が押し寄
せて来ているのが分かるかと思います。
 
    
 

武石台地散策からの戻る途中 ”昆陽地下道” 手前の風景です、
遠方に新都心ビル群が見えます。
この辺りは地下道が出来る前は 
JR総武線と京成線の”開かずの踏み切り”で分断され随分と不便
をかこって
おられたようですが写真のように大きな道路ができ
再開発が進んでいます。
近い将来、武石台地周辺部も大きく
変わっていくことでしょう。 
 
 
 
   扉ページに戻る