(S・N君よりの寄稿文) 出国~オークランド~クインズタウン
 
 
 
 7月5日(一日目)
 
申し込みから早2ヶ月程。ついに、旅行当日を迎える。


自分としては、初の海外旅行ということもあってか、 修学旅行前の様な
軽いソワソワした感じを持ったまま、 PM1時頃成田空港駅の改札前に
到着。

バスの遅延の影響を受けつつ、間もなくモル登場。
速やかに、空港で両替へと向かう。

空港の広さに若干辟易しつつも、一番レートの安い銀行を確認し、纏めて
NZ$(ニュージーランドドル)に両替する。

NZ$の紙幣は初めて見たが、意外にカラフルで、 反面、紙質は安価なも
のを使っているように感じた。

全て20NZ$紙幣(日本円で1200円程)に両替したため、 財布の中が
お札で一杯になり、 一見しただけでは総金額がわかりにくくなったせい
で 軽く裕福になったような錯覚に陥る。


両替が完了したところで、
モルが、最終日に訪問予定のkumaのホームステイ先へのお土産の調達に
走り、戻ってくる、「日本のお土産で、和菓子を買おうと思う」と言って
いた彼が無事買い物を終えたようで、見せてもらうと、そこには餡子餅
とカステラが。 (カステラは洋菓子じゃなかったっけ・・・?)と思い、
一応その点を彼に確認してみるが、 「美味しそうだから」という、分か
りやすい理由で返事が来たので、 納得することにした。

美味しいのはいいことだ。

その後、出国手続きはつつがなく終了し、空港で遅めの昼食と早めの夕食
を取り、ニュージーランド航空の便へと搭乗する。


機内は座席が思っていたよりも広く、サービスも充実していて快適だった。
モルも座席前方のディスプレイでできるテトリスを楽しんでおり、 乗継地
のオークランドまでの11時間の道程は、2人とも特に苦ではなかったよ
うに思う。


ちなみに、パンフレットでは曖昧な書き方だったので期待してなかった
機内食もきちんと出て、1日4食目のステーキもなんなく完食。


割とすんなり睡眠に入り。この日を終える。

翌日のドタバタは知る由もない…
 
 
 
 
 7月6日(二日目前篇)
  
旅行2日目。機内でCAに起こされて起床。

そこで、腕時計を見ると"3時" 「なんで8時過ぎ到着で、もう起きるん
だろう?」と考えること

暫し、 時差が3時間あったことを思い出し、針を6時に進める。

朝食はオムレツなかなか美味しく、今日一日がいい日になりそうな気分
にひたっていると、本来の予定より4、5分遅れて8:20分頃、オーク
ランドの空港に到着。


11時間ほどの飛行機の移動を終え、無事空港に降り立つ。

この時、私は初めて海外の地を踏んだことで、幾らか高揚を覚えていた
ので、自分が今まで乗っていた飛行機を撮ってみたりする。


(ミス-1)
次の飛行機の乗継まで1時間半元々数分遅れてることを気にしてない。

(ミス-2)
モルは、横でカロリーメイト的なものを取り出し、もしゃもしゃ食べ出し、
食べたと思うと「歯を磨き、ヒゲを剃りたい」と言って手洗いに消えて
行った。


さて、全てを終えて満足し、2ポイント減点された2人は、入国ゲートに
到着する。


「機内でチェックしたから入国準備は万全だ!」と思ってゲートを見ると、
ゲートが複数あってどこに入るのか、はっきり分からない


「そもそも、乗継の案内を頼んでいたはずだけど、見逃したのかな?」
と思い、来た道を引き返すが、それらしき人は誰もいない。

(ミス-3)

(A:係の人がいたのは入国審査終了後です)

「これは、なんとか気合でゲートを通るしかないな」とようやく腹を括り、
ゲートに戻ろうとすると、(2人がいい年した迷子にしか見えなかった
のだろう)女性空港係員のMさんが話しかけてくれた。

・・・が、いかんせん会話が上手く成立しない。(英語)

Mさんは、私達の様子に相当危機感を持ったのか、別の女性空港係
員のCさんを無線で呼び出し、私達に「Don’t go anywhere!(たぶん
こんな感じ)」と厳命した上で、自身の持ち場へと去って行った。

後任の方まで紹介してくれて、ありがとうMさん。

さて、待つこと数分Cさんがやって来て、「ついてきて」というような事
を言ってくれる。

パスポートとチケットを持ち、モーゼに導かれるがごとくCさんに付いて
行く私とモル、ゲートを無事通過し荷物受取所に行くが、今度はある
はずのベルトコンベアーの上に、なかなか荷物が見当たらない。

暫くの後、地面に避けられていた荷物をCさんが見つけてくれる。
取りに来るのが遅くて、除かれたと思われる。


そして、やったことさ荷物を回収。食料品の持ち込み審査のブースも
適当な英語(単語のみ)で無事通過して 「コレでついに終わりだ!」
と思ったとき”悪夢襲来”


Cさんと一緒に進んでいた私達を、空港係員が呼びとめ、奥の方のス
ペースに行くように指示している。   なぜに・・・?


指示された先には、10人ほどが行列を作っていて、係員の質問を
順番に受けている。

しかも脇を見ると、ケースの中身を全て空けさせられている多数の
人々が


あれをやったら、200%間に合わないけど?!

そして、待つこと20分、順番が来て受けた質問は「英語は話せる?」
「仕事は何?」 「NZは初めて?」の3点のみ。
荷物は開けずにすんだけど、一体この時間はなんのタメに・・・。


そして、トホホな気分で、入国ゲートを通過すると、紙に私達の名前を
書いて呼んでくれていた、現地旅行会社担当のMさんと合流。

Cさんがバンまで出して自分で運転してくれるものの時間のロスが
大きすぎ、結局クイーンズタウン行きの飛行機には乗れないことと
なりました。


Cさんとは、ここでお別れ。
2人で手を振りまくってみたので、感謝の気持ちだけは伝わるといい
なあと思いながら、Mさんと今後の話を始める…。


長すぎて続く(泣)
 
7月6日(二日目中篇)
 
 「2日目の続き」

時刻は10:00過ぎ。
一日がまだ半分も終わっていないことがスゴイ…。

さて、見事クイーンズタウン行きの飛行機を逃した私達だが、 現地
旅行会社担当のMさんと空港係員の人が 今後の段取りをつけて
くれオークランド→クライストチャーチ→クイーンズタウンと乗継ぎを
して、4時間遅れとは言え 無事目的地に行けることとなった。


本来の集合場所で待ってくれている旅行会社の担当さんには M
さんから連絡をしてもらい他方自分はkuma に自分の携帯で連絡を
試みる。


日本と同じ使い方で、無事に繋がり(3Gってスゴイ)、 乗継に間に
合わなかった事と先にホテルに行って欲しいことを伝える。

kumaからはどうして遅れたのという当然の質問をもらうがこの時
点では、事実関係の整理ができていなかったため、 きちんとした
事は言えず、結果遅れたことだけ伝えた。


Mさんに「なぜ自分たちは呼び止められてしまったのでしょうか?」
と聞いてみると 「担当者の気分あるみたいですけど、自分が其処
を通るときに気をつけているのは・・・

 ① 何事もないように、堂々とする
 ② 多少笑顔を作っても、にこやかな雰囲気を出す です。」
との返答が・・・
多分、①キョロキョロしながら②顔が引きつっていた気がする。

ともあれ、Mさんのテキパキとした段取りのおかげで 12時20分頃
まで自由な時間をもらうことになった。


2人とも軽いショック状態にあったが、 「せっかくだから」&「何は
ともあれ腹は減る」 ということで、空港のお寿司屋さんに行くこと
にした。


さすがNZというか、サーモンの握りや巻物は油がしっかりのって
いてとても美味しかった。

これなら日本でも十分行ける味。

その後も空港をフラフラして、間もなく集合時間になる。

お世話になったMさんに深くお礼をいい、乗継のゲートをくぐる。

経由地クライストチャーチへの道筋もNZ航空の方がエスコートして
くれたので(どんだけ世話になってるんだ)、無事搭乗。


機内では三人並んだ席に、廊下から(現地の)おじさん、モル、
私と並んで座り、おじさんに話しかけられてたので、少々英語で
会話をする。

おじさんは、スキーに行くタメに飛行機にのったらしいが、 私たち
がクイーンズタウンに行くというと
「so cold!」と言って身を屈め
ていた。

(しかし、おじさんの仕草は正しかったのだと数時間後に思い知る)

しばらくして、CAが「飲み物はいりますか?」的なことを聞いたとき
に、モルは「OK」と言い、CAが怪訝な顔をすると、腕で×を作り
ながら「OK、OK」と連呼し出した。

すると、CAに「YES or NO!」と迫られたモルは、しぶしぶ
「NO」と返事をし、私とおじさんは、笑いの中でとても和やかな
雰囲気に包まれた。
NOに気兼ねを感じる、モルの人柄のおかげである。


この後、NZ航空の手厚い案内のおかげで、クライストチャーチ
でも無事乗換えが完了し、飛行機からの眺めを楽しみながら、
本来の目的地、クイーンズタウンへと到着するのである…。


また、長くなったので続。
 
7月6日(二日目後篇)
 
 「更に続く 2日目」

さて、予定外のクライストチャーチ乗継を果たし、クイーンズタウンへと
向かう私とモル。

はっきり言って、無駄な時間を過ごしているのだけど飛行機からの眺め
は中々、
「日本と同じで島国だから、山が多いのかなあ」とか考えること暫し…。

ついに、クイーンズタウンに到着。

思えば長い道のりだった。
そもそも、着くかどうかというレベルでいた数時間前の自分に、この事実
を教えてあげたい…。
とかいう自分の感慨はどうでもよいので、とりあえずkumaにTELして早速
ホテルにTaxiで向かう。

そして空港に降りて数分で思ったのだけど、日差しが尋常じゃないぐらい
強い。一応、用意したサングラスがあったので安心できたがモルは用意
する時間がなく、持って来れなかったらしい。そして、旅が終わるまで、
眩しそうに目を細めるモルを見続けることになる。

そうこうするうちに、ホテル到着。

サッと、ホテルマンが出てきたので「kumaが先にいるはずです」という
ことを、会話等(雰囲気含む)で伝え、電話でkumaを呼び…
ついに再会。

部屋に着くと、kumaはホテルマンと何やら流暢に喋り色々整えていてく
れている。(「ひょっとして、それは英語というやつですか?」という
速さだった。逆に道中会った人々はゆっくり話してくれたのかな、
と思う)

ともあれ、これまでの経緯などを話し、先に着いてしまったが故に下調
べをしてくれてたので早速kumaの案内の元、クイーンズタウンの町へ。

町並みは、小さいなりに過ごしやすさがありとても良い雰囲気だった。
若干寒いのを置いておけば・・・更によい。
ちなみに寒さは、日本の真冬に寒波が来た時ぐらいに感じた

さて、町並みを楽しみつつ、夕飯のハンバーガー屋さんへ。

ここに食べたハンバーガー「THE BIG AI」は日本円で1000円ほど
だが、尋常じゃなくデカい。牛肉280gに始まり、目玉焼き2枚・ベーコン・
レタス・トマトetc。モルにいたっては、ポテトまで頼みだし、そんな自分を
追い詰めなくてもと思わないでもなかったが(結局、ポテトは持ち帰りに
なった)、これがとても美味しい。

半分食べたあたりでお腹が一杯に近いのだけど、ソースが良いのか、
食は進み、無事完食。

この後、ホテルに戻り、モルがパズルをしたり、自分がkumaのPCを
いじったり、kumaが色々用意したりしながら、就寝。

こうして、長かった一日が終わる

 
 
 

   三日目につづく