(S・N君よりの寄稿文) 
 
   
 
 
 7月10日 (六日目最終日) 

 さて、前日の興奮さめやらぬ、そして荷造りが完了しない自分とモルは
日付が変わっても、喋ったり手を動かしたりして、結局寝たのは、午前2時
頃だった。

寝ること暫し、モーニングコールによって起こされる(午前3時過ぎ)

いそいそと身支度をし、4時過ぎにチェックアウト。
ここまで、来ると後は帰国するだけなので、不思議な落ち着きというか、感慨を
抱きつつ、迎えに来てくれた旅行会社の人と一緒にクライストチャーチの空港へ。

空港は街のそばだったので、車で直ぐに到着。
無事に航空券の手配をしてもらい、気付くと離陸時間の5時40分になり、
すぐ出発さすがに睡眠時間が足りず、仮眠をとっているとすぐに着陸時間に、
午前7時に乗継地のオークランドに到着。

まだまだ眠いなあ、と寝ぼけ眼で進んでいくと2日目に、オークランドで予定の
便に乗れなかった時に色々お世話になった、現地旅行会社のMさんが待って
いてくれた
Mさんには、その時はお世話になったものの目的地のクイーンズタウンに着い
たからといって、それだけで連絡するのも憚られたので(旅行会社経由でチェッ
クインできた情報は入ると思っていたし)、無事に着いたお礼を言いたいなあと
思っていたところだったので、そういう意味でも、ありがたい再会だった。

出国ゲートに着くまでの間に、無事に着いたお礼を言いながら、
「ニュージーのテレビではあまり日本の情報は流れてないみたいですね?」
みたいなことを聞いてみたが、
「でも、今年のサッカーワールドカップの日本代表の出国時と帰国時で、空港に
来たファンの数が100倍になったことはテレビで取り上げられていましたよ」と
聞き、あれは、日本の恥部として認識されたのだな、
さすがに現金すぎるもんな…と、ちょっと国外の見方を感じたりもした。

さて、そうこうしているうちに出国ゲートに到着。
Mさんには、重ねてお礼を言い、若干トラウマがよぎりつつ、今度は数分で無事
ゲート通過(審査にかける入国との違いがすごい)

帰りの機内は11時間程。
さすがに、日中なので、機内も全体的に明るく熟睡とまではいかなかったが、
ウトウトして寝たりもしながら、モルも、睡眠不足がたたっているらしく終始眠そう
なので、無理に会話せず、
自分の中で、ちょっと昨日までの旅を振り返ってみる。

思えば、6日に出発して、翌日思わぬトラブルが発生しつつも、
プロの皆さんのサポートをもらい、なんとか無事に現地に到着。
Kumaの語学力の成長を目の当たりにしつつ、
自分もたどたどしく喋ってみたりなんかして、
レトロな町並みのクイーンズタウン、自然の圧倒さが際立つミルフォードサウンド、
雄大な中にも親しみやすさがあったマントクックを経由し、モルは携帯を失いつつ、
新しい人たちとの出会いがあったクライストチャーチと巡ってきた。

そういえば、昨日寝る前にモルは「今日MAMAさん達に会って、もっと喋れたら
って思った。語学を勉強する人達の気持ちが分かった気がする!」
と言っていて、それにはとても共感できた。
(実際にやるかは別にして… )

なんにせよ、事前準備をしたつもりのわりには、他の人に助けられることが多い
旅だったが、でも、それもまた一つの経験だったのだろうと思う。
今度は、自分が住んでいる場所で、
そうやって誰かに手助けをしてあげれば、
何かの帳尻も合うかもしれないし、ね

さて、16時過ぎに無事成田に到着。
久しぶりの日本はさすがに暑く、そして思い出したのだが、人が多い直に慣れる
のだろうなあと思いつつ、懐かしい京成線に揺られ、二人は帰路につきました。

(ついに)終。

<追記>
ここまで書くのに、10月までかかってしまいましたが、
じっくり振り返ってみたいと思っていたら、こんな時期になっていました。
それでも、振り返るのに苦労しなかったのは、記憶が薄れないぐらいの
新鮮な経験をさせてくれた旅とその仲間達のおかげだったと思います。
旅先で出会った方々も含めて、みんなありがとう
 

 
   
 
 
 
 
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